大分建設新聞

四方山

水のある風景

2026年07月16日
 猛暑日が続き、公園の噴水で遊ぶ都会っ子たちの姿をテレビで目にする。これが九州なら河川プールだろう。本格的な夏を迎えると、水辺空間への注目度は高まる。それに応えるべくボランティアによる各種清掃活動が実施される▼県では毎年6月1日~8月10日を「土地改良施設愛護月間」と定め、ため池や用排水路の草刈りなどを実施。地元住民や建設業者が参加して、地域の農業基盤を守る。私が取材したダム公園にはせせらぎが流れ、毎年地元から差し入れのスイカが冷やされる。活動後、スイカで疲れを癒す参加者をうらやましく感じる▼ちなみに7月1日時点で、豊肥地区の農業用水を支える大谷ダム、大蘇ダムの貯水率が100%になり、しばらくは農家も安心だろう▼7月は国交省主導の「河川愛護月間」でもある。地域住民・市民団体・行政が一体となり、良好な河川環境への取り組みを推進する。清掃活動のほか、7日には全国的に飲み物を持ち寄り「水辺で乾杯」するというお楽しみも▼近年の水辺空間づくりにも注目したい。6月には、津久見市が主体となって進めた津久見地区まちなかウオーカブル推進事業が全国街路事業コンクール特別賞に。竹田市・玉来川総合流域防災事業(たまリバたけた)、大分市・道の駅「たのうらら」がそれぞれ全建賞、2025年11月には津久見川河川激甚災害対策特別緊急事業が25年度土木学会デザイン賞に輝いた。▼歴史的構造物では昨年9月、「竹田のかんがい用水群」が世界かんがい遺産に、今年5月には豊後大野市の出会橋、轟橋が選奨土木遺産に認定された。この1年間で多くの賞に輝く地元事業と、先人たちの努力の賜物を誇りとしたい▼海開きが県内各地で真っ盛り。水辺空間は暑さをしのぐ絶好の環境だが、水難事故がないことを願う。(コデ)
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