スーパーエルニーニョ
2026年07月13日
先日、テレビのニュース映像を見て驚いた。おしゃれで上品なお国柄だとばかり思っていたフランスでの出来事。クーラーを販売している店で、女性の客同士が残り1台となった?クーラーを奪い合い、けんかをしていた。つかみ合い、たたき合い、引っ張り合い、生き残りをかけたかのようなすさまじい光景だった▼ヨーロッパではこの夏、異常な猛暑に見舞われ、多くの死者が出ているらしい。でも、なぜ、先進国のフランスで、奪い合いになるほどクーラーが不足しているのかはよく分からない。取材不足やなぁ…▼とか、つまらぬ突っ込みを入れている場合ではない。日本でも今年の夏は歴史的な猛暑の予兆があるという。地球の異常気象を研究している立花義裕・三重大学大学院教授が先日、テレビで解説していた。スーパーエルニーニョ現象なるものが原因らしい▼エルニーニョ現象は、太平洋赤道域の中部から南米海岸にかけての海面水温が高くなる気候変動現象。大気の循環が乱れ、各地で干ばつや大雨などの異常気象が起こる▼それに「スーパー」がつくこの現象は数十年に1度発生。近年では2015、23年などに発生し、そのたびに平均気温が上昇。23~25年は観測史上、最も気温が高い3年間だったという▼ワシントンポスト紙は「過去140年で最強のエルニーニョ現象が起きる可能性がある」と報道。国連のグテーレス事務総長は「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰の時代が到来した」と述べている。干ばつなどで食料危機も懸念され、クーラーの奪い合いどころではない、食料をめぐる国家間の醜い対立などの事態も危惧される。根っこにある一つの要因が地球温暖化。立花教授は「石油依存の社会構造から再生可能エネルギー・脱炭素の方向に舵を切るべき」と警告している。(マサ)


