大分建設新聞

四方山

子どもの自殺

2026年05月25日
 コロナ禍が始まったのは2020年。あれからもう6年が経つというのにまだいろいろな分野で〝コロナ禍後遺症〟を引きずっている。それは大人社会だけではなく子どもたちの世界でも、と知って驚いた▼自殺する子ども(小中高校生)の数がこの数年増えており、その原因の一つがコロナ禍の影響だという専門家の分析である。暗い話で申し訳ないが、国内の年間自殺者数は近年ずっと減少傾向にある。以前は14年連続で3万人超だったが、10数年前からずっと減少傾向にあり、昨年は2万人を切った。だが子どもだけをみると、コロナ禍以降に増えており、昨年は538人と過去最高になった。子どもの数は年々減っているというのに…である▼そして子どもの自殺のうち7割が思春期の高校生だという。専門家はコロナ禍の影響として①ソーシャルディスタンスなどで他者との交流が制限された②親の失業に端を発した貧困、ヤングケアラーの増加―などを指摘。コロナが根強く尾を引いているというのだ▼読者の皆さんは、うちの子や孫に限って…とお思いだろうが、親が気付かないのが思春期の子どもの心の奥。そこで、専門家が指摘する「自殺のSOSサイン」を知っておきたい。それは、行動、睡眠、食欲、体調などに現れる。特に行動では、学校に行きたがらなくなる、勉強に身が入らない、身だしなみに構わない、イライラする、ゲームやネットに依存する―など。自殺と不登校の関連では、無理せずに休ませるのも必要だと強調する専門家もいる▼最後にもう一つ。大分には、年齢を問わず本人や関係者からの悩みの相談に応じる「大分いのちの電話」(097〈536〉4343)がある。24時間体制でスタッフが対応している。決して1人で悩まず気軽に利用をお勧めしたい。(マサ)
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