子育てとAI
2026年05月18日
子育てとAIはよく似ている。9カ月の娘を育てているが、「私がお母さんよ、あれは猫ちゃんよ」と、一つずつ時間と根気をかけて教えていくプロセスは、人工知能に情報をインプットする作業とほぼ同じだ。データ(経験)から学習して成長し、教育・環境が人格(性能)を決める。育成に終わりはなく、どちらもその成長スピードが早い▼先日、約1年間の産休育休から職場復帰を果たした。育児に必死だった間に、オリンピックもWBCも終わり、日本の首相は女性になった。今は私自身も、休職中の情報や知識を頭に叩き込んでいる▼仕事でも子育てでも、情報と知識のアップデートは欠かせない。知れば時短になる育児グッズや、夫婦で子どものミルク量を共有できる育児アプリなど、便利な情報は積極的に活用するべきだ。孫を愛でる両親の情報はもう古く、「アレルギーでも、慣れたら大丈夫」など、命に関わることを勘違いをしていることもある。「産んだら親になるわけではない。本当の意味での親とは、子どもと一緒に学び、試行錯誤してなっていくものなのだ」と、産んでから知った▼私たちも一つ一つ親に教えてもらい、育ててもらったはずだ。最初から自分でできていたかのように錯覚しているが、箸やスプーンの持ち方、トイレの仕方など全て教えてもらって今がある▼ここ数日は、離乳食の壁にぶつかっている。食べない、つかんで投げるなど、毎食がまるで修行のよう。それでも「自分もこうやって、食べさせてもらったんだ」と言い聞かせ、母に「今更だけど、感謝しかない」と伝えた。すると母は「レトルトばかりで、手作りした記憶はないけど…」と一言▼感謝の気持ちは変わらないが、もう少し情報や便利グッズを増やし、気楽に子育てしてもいいのかもしれない。(万)



