不安遺伝子
2026年04月16日
明白な理由もなく不安になることがないだろうか。試験前に受かるか心配になったり、老後生活を考えると希望を持てなかったり、暗い夜道を1人で歩くときなどにドキドキする人は少なくない。ましてや台風が接近したり、大雨が続いて川が増水するなど、災害の危険を感じる場合などはなおさらであろう。それを精神的な弱さと決めつけてはいけない。そもそも日本人は不安を感じやすいのだ▼古くから日本人は地震や津波、火山噴火、洪水、土砂崩れなど、大災害にさらされながら生きてきた。そのため、災害から生き残るための戦略として「不安遺伝子」が受け継がれた。いつ何が起きるかわからない環境では、楽観的に考える人よりも、万全を期して準備する人の方が生き残る可能性が高く、その気質が受け継がれたとされる▼不安を感じやすいのは精神的な弱さではなく、遺伝的な特性であることを理解すれば、それをリスク管理能力として生かすことができる。日本人が不安遺伝子を多く持つことは安全意識を高める上で大きな利点になるからである▼言うまでもなく、建設業をはじめ作業現場で行われているKY活動は、現場に潜む危険因子を見つけ出し、リスクを取り除くことで事故やけがを未然に防ぐ取り組み。単なる点検や注意喚起ではなく、どんな危険があるか予測して具体的な防止策につなげることが重要だ▼日常生活にも、さまざまな危険と不安が潜んでいる。自動車の運転では見通しの利かないカーブを通ったり、大雨で視界が不良なときなどはスピードを緩めて安全運転を心掛けたい▼ところで私の場合、健康診断を受けたばかりで、医師の診断では問題なかったが、後日送られてくる検査結果の各種数値が気になる。この不安を取り除くのは生活習慣なので、別の話である。(コデ)

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