大分建設新聞

四方山

恵みの雨

2026年02月25日
 県内では24日から25日にかけて、低気圧や前線の影響により久しぶりの雨となった。昨年11月からの渇水状態がようやく解消されるかと期待する人も少なくないだろう。ダムの貯水量も回復することを願いたい▼2月は全国的に気象変化が激しい。23日は、関東地方や甲府市などで最高気温が25℃を超える夏日を記録。都内で2月に夏日が観測されたのは史上初だ(大分市は22日に最高気温24・6℃)。原因は大陸の低気圧に向かって強い南風(春一番)が入り込み、暖気が流れ込んだため。季節はずれの暖かさに、コートを脱いで半袖姿になる人も多かった。夏の暑さを考えると不安になる声もあった▼気象庁が24日に発表した6~8月の長期予報によると、全国的に気温は高くなり、西日本の太平洋側では雨の少ない状態が続くとしている▼心配されるのが水不足である。昨年は県内でも夏以降、特に県北を中心に農業用ダムの貯水量が低下し、渇水対策が実施される事態となった。今年はすでに福岡、佐賀で「30年に1度」の少雨による深刻な水不足が懸念されている▼水ジャーナリストの橋本淳司氏は、日本は「水の豊かな国」といわれるが、それは錯覚かも、と指摘する。世界の平均年降水量約850㍉に対し、日本の平均年降水量は約1700㍉と世界平均の約2倍だが、1人当たりの年降水量を体積に換算すると世界平均約1万4500立方㍍に対し約5000立方㍍で3分の1程度。また、地表や植物から蒸発散する量などを除いた、1人当たりが実際に利用可能な最大水量は、世界平均約7000立方㍍に対し、約3400立方㍍と半分程度しかないのだ▼私たちが日常安全な水を得られるのは、水道やダムなどのインフラが整備されたおかげ。こうした努力への感謝の気持ちを忘れずにいたい。(コデ)
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