高市一強
2026年02月16日
「世界で最も力を持つ女性」。英誌「エコノミスト」電子版が最新号のトップニュースで、高市早苗首相の特集を組み、そんな称賛の言葉を贈った。富士山を背に満面の笑みで手を振る高市氏のイラストは、先の衆院選で自民党を単独3分の2超えという、歴史的な大勝に導いた姿を象徴しているようだ▼思えば、自国のスターマー・労働党政権は、醜聞にまみれ厳しい状況下にある。政治の安定、不安定は国民生活に直結する重要事項。ましてや米国のトランプ大統領が仕掛ける「関税戦争」、露骨な自国第一主義に世界経済は激しく揺れている。それだけに、日本の政治状況がうらやましく見えるのかもしれない▼つい最近まで少数与党の立場に甘んじていたことがまるでウソのような勝ちっぷりだった。既成の野党勢力がことごとく議席を大きく減らした中、政治の風景は「高市一強」の様相に一変した。316議席という空前の議席数は、参院で否決された法案の再可決をも可能にする。それだけでない。自民党結党の目標であり、高市氏も悲願とする憲法改正の発議までも可能にした▼物騒なもの言いになるが、オールマイティのカードを手にしたようなもの。思い通りに政策を進めることが可能になった。伝統ある英誌が「世界で最も力を持つ女性」という言葉を使ったのも正鵠を得ている。高市氏は〝鉄の女〟と呼ばれたサッチャー・元英首相を目標として、彼女を真似て青色のスーツを愛用してきた。権力基盤的にはそのステージに到達したと言えよう▼それだけに、高市氏の肩には重い責任がのしかかる。気になるのは66人の新人議員たち。言ってみれば「高市チルドレン」であろう。結果として、政策推進の足を引っ張ることが多かった「小泉チルドレン」の再来だけはご免こうむりたいものだ。(熊)


