大分建設新聞

四方山

火のエネルギー

2026年01月14日
 新年がスタートして約半月。おせち料理やお餅にも飽きて来た頃、全国各地でどんど焼きが行われる。正月飾りやしめ縄などを、お焚き上げする伝統行事である▼今年は干支でいえば丙午(ひのえうま)の年。火のような活気と変化のある年になるそうだ。その勢いを抑えようもないのが8日に発生した山梨県上野原市の林野火災。出火原因は今のところ不明だが、火の不始末の可能性が指摘されている。林野火災は強風や乾燥など、気象条件によって延焼が懸念され鎮火の兆しを見せない。被害が広がらないことを祈るばかりだ▼元日に林野火災注意報・警報の発令が運用開始された。注意報が発令される基準として、前3日間の合計降水量が1㍉以下で、①前30日間の合計降水量が30㍉以下②乾燥注意報が発表された場合(当日に降水が見込まれたり積雪がある場合は除く)―のいずれかに該当する場合で、火の使用が制限される▼また、警報発令時には野焼きやたき火はもちろん、どんど焼きなど伝統行事でも火の粉が飛散する行為は禁じられる。佐伯市大入島で行われる予定だった「トンド火祭り」は注意報・警報発令の可能性があったため事前に中止を決めた。ほかにも市内各所で行われるが今年は開催が危ぶまれる。行事の中止は残念だが、多くの命や財産を守る上ではやむを得ない措置だろう▼火は神様へ願いを届ける媒介になるだけでなく、人の心身を温めたり、気持ちを落ち着かせたり、癒しを与えたりする効果もある▼屋内で小さな火を囲んでエネルギーを感じてはどうか。私は石油ストーブで餅を焼いたり、火鉢でスルメをあぶったりするのが好きだ。お酒を温めるのにも火は欠かせない。安全に気を付けて上手に利用する限り火ほど心和ませるものはない。もちろん火の不始末には気を付けて楽しみたい。(コデ)
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