大分建設新聞

四方山

節約生活

2025年10月07日
 自民党の新総裁に高市早苗氏が選ばれた。期待や不安の声が入り混じるが、まずわれわれ庶民が新しいリーダーに期待するのは、生活に直結する物価高騰への対策だ▼10月からはさらに3000品目以上が値上がりした。さまざまなコストの上昇を価格に転嫁せざるを得ないのは分かるが、物価の上昇分を給与に反映してもらえるかどうかは難しい。特に中小零細の会社にとって、そう簡単に給与は引き上げられない。もちろんそれも理解できる。では庶民はどう生活するべきなのか。究極を言えば、無駄な出費を抑え生活を切り詰めるしかない▼県内各地を取材や営業で訪れる。昼食はスーパーやコンビニで買い求めることが多いが、前に比べあれもこれも買えなくなった。安い弁当の代名詞だったのり弁でさえ高い。ましてや、から揚げ、とんかつ弁当などは雲の上の存在。コンビニのおにぎりも高くなり、買うのを躊躇してしまうありさまだ▼そこで、今流行りの生成AIに節約術を聞いてみた。回答の第1は、予算や家計簿作成などによる「家計の管理」。そして携帯代や保険代などの「固定費の見直し」。最後に弁当やマイボトルの持参、買い物の見直しなど「支出の削減」を挙げていた。さらにご丁寧に注意事項として「無理なく続けるためには、消費と節約するものをきちんと区別する」ともあった▼このご時世、節約を心掛けている人は多いが、節約に立ちはだかるのが「分かっちゃいるけどやめられない」という心の壁だろう。酒やたばこなどの嗜好品はやめられないし量も減らせない、お菓子をつい買ってしまう―何かと理由を付けて節約項目から除外してはいないだろうか。しかしそれもよく分かる。節約ばかりでは心が貧しくなるばかりだから。まずは、気軽にできる節約を地道に始めるしかない。(せい)
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