お風呂
2025年08月22日
当たり前のことが当たり前でなくなった時、人は初めて当たり前だったことに感謝するものである▼わが家は中古住宅。お湯を沸かすのは古い電気温水器。すでに設置から20年以上経過しており、いつ壊れても不思議ではない。そんな中、お盆連休が始まった9日夜に寿命を迎えてしまった▼翌10日は、一日使って修理業者探しに奔走。結果として修理部品がないため、新たにエコキュートを設置することにした。工事は最短で2週間後で、それまで業者が貸してくれたヒーターを使って、お風呂を沸かさなければならない▼このヒーターが曲者で、夏場で40度前後になるまで約3時間、冬場で約8時間掛かる。そのため、お盆連休中は、遊びに行ってもお風呂のことばかり考えていた。「お休みだから、夜ご飯は外食で」などできない。夜は一刻も早く家に帰り、お風呂を沸かさないといけない。もちろん、昼間に汗をかいたら水シャワー。これが意外と冷たい。わが家では、水シャワーのことを「修行」と呼んでいる▼連休中は、お風呂に入るのが遅くても良いが、休みが明けるとそうはいかない。子どもは夏休みだが大人は仕事。そのため、時間がない時は「熱湯足し大作戦」である。まず、浴槽に半分まで水を入れる。ヒーターで水を温めつつ、お鍋と電気ケトルで沸かした熱湯を注ぎ、適温にする▼コンロとカセットコンロ、電気ケトルをフル稼働しても、適温にするまで、1時間はかかる。夏場だから、少しぬるくても良いが、冬場だったら大変だ。台所と浴室を何往復もするので、お風呂に入る前から汗をかいてしまう▼スイッチを押すと、数十分でお風呂に入れるという当たり前の日常が、もうすぐわが家に戻ってくる。今日もお風呂を沸かすことを考えているが、早く、ゆっくりと入りたい。(せい)