大分建設新聞

四方山

知らない山菜

2025年05月21日
 4月29日掲載の四方山で、ツバクロを話題にしたが、冒頭の一節で春には多くの山菜を味わうことができると述べた。中でもコシアブラについて、数件の問い合わせをいただいた。ツバクロを主題に書いたつもりだがコシアブラに注目されたことに感謝したい。コシアブラは、何処にでもあるので、来年は、ぜひ、新芽の採集にチャレンジしてほしい▼健康を維持するにはウオーキングやジョギングなど体を鍛えることが大切だが、何もそれだけではない。ウオーキングしていると春から初夏に掛けて、多くの草花が目に留まる。旬の山菜に似た毒のある植物を食べてしまい食中毒を起こして健康を害するケースが多いという。ご自身を守り、健康を維持するためには知識が必要だ▼秋になると食用になるシメジと間違えて猛毒なシメジ類を食べて食中毒や死亡した事例は、ニュースや新聞でよく見る。一方で、山菜と間違えて有毒な植物を食べて食中毒を引き起こしたケースも数多くあるようだ。中でも、山菜ではなく家庭菜園の中で間違えて食べたケースがかなり多い▼過去10年間(2015~24年)の有毒植物による発生状況を見ると、「スイセン」の葉をニラやネギと、球根をニンニクやノビル、タマネギと間違えて食べ食中毒になったケースが73件で患者数は226人(1人死亡)、「ジャガイモ」は13件225人、「クワズイモ」をサトイモと間違えたが19件で51人のほか、ヒガンバナの葉をニラと間違ったケースなど▼よく知られている「タラの芽」は、ハゼ、ウルシの新芽と間違いやすい。また、ウドの特徴は「松ヤニ」の匂いがして、茎は男性のすね毛肌のような特徴を持つ。背丈が高くなるセリ科の仲間と間違えないようにしたい▼知らない山菜は、採らない!食べない!人にあげない!(勇)
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