大分建設新聞

四方山

春の影響

2025年03月28日
 3月下旬になって、佐伯市宇目で30度を超す夏日を記録した。25日には大分でサクラ開花宣言を発表、出勤途中で見るソメイヨシノのサクラも開花して美しい花を咲かせている。新年度を迎える4月1日ごろには満開となりそう。ぜひ、お花見をして新しい気持ちで新年度を迎えてほしい。「散る覚悟」は必要ありません▼「かすみか~雲か~♪」と歌にもあるように、黄砂は、中国大陸内陸部のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠、黄土高原など広大な乾燥・半乾燥地域で、風によって数千㍍の高度にまで巻き上げられた石英、長石、雲母、緑泥岩など土壌・鉱物粒子が偏西風に乗って日本に飛来する現象だ。最近、日中のかすんだ日々が続いているが到達する粒子は4㍈程度という。以前、本稿で「黄砂がシイタケ菌を運んで来る」という話を書いたが、現在はシイタケ菌だけでなく、PM2・5、国内のスギやヒノキの花粉が大量に含んでいる状況だ。現代人に与える影響は非常に大きい▼この春、商品の価格値上げが著しい。帝国データバンクの「食品主要195社」価格改定動向調査によると、3月の飲食料品値上げは2343品目で前年から3倍超の多さ。食品分野別では冷凍食品などの加工食品が1381品目で最多だ。さらに、4月からも値上げラッシュが続くようだ。一部報道では食品4170品目が値上げの見通しで、調味料2034品目、酒類・飲料1222品目、加工食品659品目、乳製品197品目などが対象となる▼春は、新年度が始まる旅立ちでもある。サクラは新しい環境で成長する人を見送り、歓迎もしてきた。が、いま、価格高騰を歓迎するようにも感じられる。サクラも見る人で花の意味が変わるのだろうか▼お花見は3月までが良いか、4月が良いか。迷うなぁ~。(勇)
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