空飛ぶ車
2025年03月26日
大阪万博開幕まで、あと17日。パビリオン工事の遅れ、チケットの売り上げ低迷など、ネガティブな情報ばかり報じられている。工事に携わっている人たちは大変だろうが、どうか安全第一に無事完工してほしい▼万博の目玉の一つとして、「空飛ぶ車」があった。しかし、安全審査の遅れなどもあり、当初目指していた商用飛行は見送られ、デモフライトのみが行われるという。そこで私は声を大きくして言いたい。「空飛ぶ車というけど、見た目はヘリコプターじゃん」だと▼万博のホームページにある「空飛ぶ車」の写真を見てほしい。誰もが「それ車なの」と言いたくなるはず。今はやりの生成AIによると、動力、離着陸の方式、自動操縦の有無などで「空飛ぶ車」と「ヘリコプター」の違いがあるそう。でも、「車」というのはなんだかなぁ▼空飛ぶ車の見た目については賛同者も多いだろう。ヘリコプターなのに、強引に空飛ぶ車って言ってないだろうか。今まで見たテレビや映画の影響も大きいが、やはり空飛ぶ車といえば、タイヤはなく、地上から数十㌢を浮いて進む、タイヤはあるが空を飛ぶときにタイヤを収納するなどのイメージだが▼1970年の大阪万博には6421万人、90年の花博には2312万人、2005年の愛・地球博には2204万人が各開催期間中に訪れた。私と同じ年齢の人なら、修学旅行の時に大阪であった花博に行ってないだろうか。かすかな記憶をたどると、どこかのパビリオンでハチになって飛ぶ映像を見て酔った記憶がある▼19日現在、関西万博のチケットの販売状況は合計で835万枚。来場想定数は約2820万人とされており、うち国内来場者を約2470万人としている。果たしてどのくらいの人が訪れるのだろうか。楽しみにしたい。(せい)