大分建設新聞

四方山

道路下も安全確認

2025年02月27日
 いつも多くの人が利用している道路。その道路には幅があり長さがあり上りがあれば下りがある。路面はアスファルト、コンクリート、砂利、土、石畳などで造られている。道路を囲む環境を観察すると、関連して歩道や側溝、花壇があり、背の高いものでは信号機や道路標識、街路樹や電柱、公衆電話が設置されていることが多い。普段、私たちは地上で目にする物体しか意識していない▼2016年11月8日に福岡市の博多駅前2丁目交差点で発生した道路陥没(原因は地下鉄工事)のように、道路の下には、地下鉄や歩道、上下水道管、電線、ガス管など生活に欠かせない重要な施設が無数にあるようだ。道路を断面にして地中深くみると空洞だらけではないか。道路は安全ではなく非常に危険な構造である。しかし、陥没に注意する信号機や標識はないのである▼今回、埼玉県八潮市の県道交差点で発生した陥没事故は、地下にある直径4・75㍍の下水道管による老朽化が原因とされている。その下水道管域は約120万人が暮らし、生活に欠かせない下水を利用しているという。下水道管の大きさは、直径25㌢~8・5㍍とさまざま。上水道管は常に水圧のかかった水に満たされているが、下水道管は大雨の時以外は空洞部分が多く、硫化水素などが発生し溜まりやすく腐食が進みやすい状況にあるという▼人手不足が叫ばれる昨今、小中学生、高校生などの土木や建築工事見学会が盛んだ。一方で、水道・下水道工事の現場見学会は皆無である。業界はまちづくりに欠かせない分野であるが、地下構造物もまちづくりの重要な施設だ。道路の下には何があるのか、どのような仕組みになっているのか、知ってもらう必要があろう▼道路の利用には、常に頭上、路上、路面下を安全確認。異状があれば通報を。(勇)
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