大分建設新聞

四方山

運転は慎重に

2025年02月19日
 先日、取材で大分市から別府に向かうため、別大国道を走行していた。中央分離帯側、一番右の車線を走っていたのだが、後方は大型トレーラー、その横(中央車線)に軽自動車という位置取りで走行していた▼白木交差点を過ぎたあたりで、後方から通常とは明らかに異なるブレーキ音が聴こえた。バックミラーに目をやると、先程まで中央車線にいた軽自動車が、トレーラーの進行を塞ぐような形で、私の後ろで横向きになっている。トレーラーが急に止まれるはずもなく、軽自動車に衝突。中で高齢女性が激しくバウンドするのが見えた▼飛び石が私の車体に当たる音と、白い煙。トレーラーが軽自動車を押したまま進むのが見える。「このままでは追突される」と、足をブレーキからアクセルへ戻す。十分な距離を取ってから路肩に停車し、軽自動車に駆け寄った▼運転席側のドアは、トレーラーで完全に塞がれている。電気系統が故障してしまったのか、窓も開かない。助手席のドアを開け、けがはないかと声を掛ける。後部座席にも高齢女性が乗っており、2人とも見た目にけがはなかったが、事故のショックからパニックになっていた。トレーラーの運転手もけがはないとのことで、警察への通報をお願いする。高齢女性2人には、「道路に出ると危ないので、そのまま車内にいるように」と伝えた▼聞くと「ドライブレコーダーは付いている」とのことで、私はお役御免のようだ。女性に頼まれて、車検証、自賠責証などをダッシュボードから探し、警察が来たところで状況を説明して、現場を後にした▼車で走り出すと、途端に冷や汗が出てきた。ハンドルを握るということは、命を握っているのと同じことだ。いつ、自分が事故に巻き込まれるか分からない。今一度、運転は気を引き締めて。(万)
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