大分建設新聞

四方山

この世で一番大事な人

2025年02月07日
 私事で恐縮だが、今年で満64歳になる。そこで連想するのが「ホエン・アイム・シックスティ・フォー」というザ・ビートルズの楽曲(1967年発表)。歌詞は、恋人に向かって「64歳になっても僕を必要としてくれるかい?」と問いかけるラブソング▼13歳の頃から聴いているから50年が流れた。私の同級生たちは幸福な夫婦生活を送っているだろうか。作曲したポール・マッカートニーは2006年6月18日に64歳の誕生日を迎える直前に再婚相手との離婚を発表した。なんとも皮肉な結末だ▼加齢による男女の意識差をテーマにした歌は、日本にもある。1992年発表の森高千里「私がオバさんになっても」は、若い女性が好きなおじさんになった夫を心配する妻の心境がユーモラスに描かれている。ネットでは30年後の答え合わせとして、50歳を過ぎた森高さんの容色が衰えず、おばさんになっていないと話題になった▼女性誌で販売部数トップの「ハルメク」の発行元が行った「シニアの夫婦関係・パートナーに関する調査2023」(対象は50~79歳の全国の男女600人)によると、夫婦関係の満足度は既婚者全体で68・3%。男性は72%、女性は64・7%。男性で最も高いのは70代で80%、女性は70代が最も低く58%。また、70代男女に配偶者の存在をどう感じるか聞いたところ「この世で一番大事な人」とした割合は男性24%に対し、女性は何と6%と寂しい現実。このように加齢によって、男女間の意識格差は広がるようなのだ▼2022年の厚生労働省調べによると、同居期間が20年以上の夫婦の離婚件数は約4万組。離婚した夫婦の23・5%が熟年離婚だから、危機に直面するのは自然災害のように思いがけない。定年後に夫婦で過ごす時間が長くなると要注意だ。(コデ)
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