大分建設新聞

四方山

暴言

2025年01月21日
 「まともな大人なら、楽しくてうまい話があって、銭がもうかるものなどないと知っている」。自民党最高顧問の麻生太郎氏が出席した今年の成人式で、若者たちに贈った祝辞という。高額な報酬をエサにした「闇バイト」事件が横行する中、至極まっとうな言葉である。けれども、ネットの反応はもう一つのよう▼闇金問題にかこつけて「楽してもうかる自民党議員」などの書き込みが相次いだという。言いたい放題が持ち味なだけに、反感を持つ人も多いのであろう。何しろ暴言と言えば、思い出してしまうのが麻生氏の顔である。口さがない永田町の住人からは「暴言王」とよばれることも。その麻生氏も、この男に比べたら常識人である▼何ともひどい。米鉄鋼大手「クリーブランド・クリフス」のゴンカルベスCEOのことである。雲行きが怪しくなってきた、日本製鉄によるUSスチールの買収計画に絡んで猛烈な日本批判を繰り広げた。「あんたたち(日本)は自分が何者か理解していない。1945年から何も学んでいない。われわれがいかに優れていて、いかに慈悲深く、いかに寛大で寛容か学んでいない」▼要するに、日本は米国との戦争に敗れた敗戦国であることを忘れるな、ということであろう。聞き捨てならないのは、「中国は悪だ。邪悪で恐ろしい。しかし、日本のほうがひどい、断然ひどい。日本は邪悪だ」とまでがなり立てたことだ▼同盟国であるはずの日本の方が、米国の仮想敵国である中国よりも邪悪だというのである。結局、日本は敗戦以来、米国の従属国であるとの認識を広言したも同然だ。発言は全世界で報じられたというのに、林芳正官房長官は「コメントを差し控えたい」。その対応一つとってみても、日本は、米国の対等な同盟国というのは幻想なのかもしれない。(熊)
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