脱皮
2025年01月07日
日本全国には約11万の神社があるとされる。このうちの半数近くに当たる4万6000社が八幡神をまつる。その大本である総本宮が宇佐市の宇佐神宮。この地に創建されて、今年で1300年という記念すべき年とあって、三が日だけで50万人の初詣客で賑わったという。まつられている応神天皇、比売(ひめの)大神、神功皇后の3祭神をめぐるナゾがある▼主祭神は応神天皇だが、本殿の中央に鎮座されているのは比売大神で、宗像三女神と呼ばれる女性の神様である。作家の井沢元彦さんは、その配置から実際の主祭神は比売大神であり、大和朝廷以前の女王国、邪馬台国の卑弥呼ではないかという説を唱えている。真偽は別にして、三柱の神々のうち二柱までが女性神ということ自体、「元始、女性は太陽であった」のだろう▼男社会と言われてきた建設業界だが、女性の姿も珍しくなくなりつつある。手前味噌になるが、弊紙1月1日新年特集号の「女性技術者座談会」の見開き記事は読ませた。屋外作業が多いがゆえに「『日焼けのマスク跡問題』も大変」という声も上がるが、おしなべて前向きだ▼一方で共通した悩みが、同性の先輩、同僚が少ないということ。建設業界に果敢に飛び込んだパイオニアゆえの苦悩であろう。同じ特集号に佐藤樹一郎知事インタビューが掲載されたが、彼女たちの声に呼応する言葉を引き出していた。「建設産業は、女性がもっと活躍できる産業」。女性たちへのエールである▼踏み込んでこうも述べていただいた。「(建設業界は)地域経済と雇用を支える重要な産業です。(中略)安定的・持続的な事業量の確保にも努め」たい、と。踏み込んだ決意の披瀝である。私たちも一段と働きやすい職場の実現に向け、巳年にふさわしいさらなる脱皮が求められている。(熊)