大掃除という、年末最大のイベントが近づいてきた。クリスマスや正月準備も大切だが、それ以上の事前準備やシミュレーションが必要なのがこの大掃除である。掃除する箇所、用具の準備など、当日からバタバタ着手したのでは間に合わない。ごみ出しの曜日についてもチェックしておかなければ、家の中にごみを残したまま年を越すことになってしまう▼「今年こそは失敗しないぞ」と、12月の最初の日曜日に①掃除する場所②各場所の担当③購入する掃除アイテム④いつどこをするか―の書き出しを行った。キッチンの換気扇や各排水パイプの掃除は私が、高圧洗浄機での外壁洗浄や窓は旦那が―といった割り振りだ。掃除が終わったらリストに線を引いていき、年末までには家がピカピカになる…という素晴らしい計画となっていた▼初めの週末は風呂場から取り掛かる予定だった。ところが担当者（旦那）が休日出勤となってしまい、次週に持ち越されることに。私は玄関の靴箱を片付ける予定だったのだが、急な来客があり着手できなかった▼翌週末は旦那が計画を変更し、トイレと洗面所を掃除した。私はキッチンの換気扇を分解して洗浄液に漬け込む予定だったのだが、今度は私が出勤と取材対応が重なってしまい、手つかずのままとなった▼いよいよ12月も一週間余りとなり「このままでは間に合わないのでは」と、２人に危機感が押し寄せる。回収日が少ない不燃物の分別などから優先して行うよう計画を見直し、平日に休みがある旦那が、率先して掃除をしてくれている。ちょっと見直した▼家と共に会社のデスクや共有部分も、新年に向けて大掃除が必要だ。会社ではお局のごとく、隣の席の記者に「片付けなさい」とネチネチ小言を言っている。家は全く計画通りに片付いていないのに。（万）