ふてほど
2024年12月06日
2024ユーキャン新語・流行語大賞に「ふてほど」が選ばれた。「ふてほど」とは、はて?と思って調べてみるとTBSで「不適切にもほどがある」というドラマの略語だった。今回、候補に挙がった30語のうち一目で何のことか分かるものを数えてみたら11語しかなかった。もちろん「ふてほど」は論外である▼主人公がタイムスリップして昭和と令和を行き来して、昭和時代では問題にされなかった「セクハラ」や「パワハラ」など、令和では不適切とされる行為をやらかしてしまうコメディードラマが「ふてほど」で、よく見ていたことを思い出した▼私は昭和生まれだが、世の中の常識といわれるものが気付かないうちに非常識に変わってしまっていることを思い知らされたドラマだった。特に男は外で仕事、女は家事育児が仕事という概念が常識では無くなり、令和の時代は女性が外で仕事をするのが普通になっている▼最近、定年退職し再就職活動中の友人がいるが、奥さんはまだ働いているため家事は彼が行っている。奥さんが帰宅するまでに夕食の支度など家事を済ませておかないと機嫌が悪くなるそうで、一日何をして過ごしたのかチェックが入るという。また、別の友人は昭和生まれを絵に描いたような人で「男子厨房に入らず」を実践してきたたたりがあったのか奥さんに先立たれ、今では自分の食事を作るのもままならず食事の宅配サービスに頼っている始末だ▼厚労省の試算によると、核家族化が進み団塊の世代が高齢となった今、25年には一人暮らしの高齢者が680万人になると予想されている。人手不足などで介護事業者の倒産も増えているし、介護保険料を払っていても介護を受けられないかもしれない▼男性諸君には、今のうちに奥さまに家事を習うことをお勧めする。(筋)