大分建設新聞

四方山

もったいないお化け

2024年10月11日
 残暑厳しいけれど、食欲の秋。秋の味覚「サンマ」は昨年よりも大振りで、価格が安いときた。今年は、裏年であろうか、実家にあるカボスの生りが少ない。貴重なカボスをかけて、大根下ろしとともに食べるサンマは最高だ。酒が進みそうだが、健康上、制限した▼買い込んだ食品は、残すことなく大切に食べる習慣を付けたい。仕事やレジャーの帰りなど、腹が減りに減った状態でスーパーに入ると、お腹いっぱい食べようとつい買い込んでしまう人は多いのではないか。気持ちは分かるが購入して残った食品を、後日になって食べるつもりが賞味期限が切れたと捨ててしまう。経験がある人は、もう一度、考え直してみよう▼10月は食品ロス削減月間。まだ食べられるのに捨てられてしまう食品を食品ロスという。農林水産省と環境省が2022年度に推計した、国内の食品ロス発生量は472万㌧。直接廃棄は102万㌧(22%)、食べ残しが100万㌧(21%)、過剰除去33万㌧(7%)、食品卸売業10万㌧(2%)、食品小売業49万㌧(10%)、外食産業60万㌧(13%)、食品製造業117万㌧(25%)。家庭関係で236万㌧(50%)、事業関係で236万㌧(50%)が廃棄されている。国民1人当たりに換算すると、毎日ご飯茶碗1杯分、おにぎり1個分に相当するという▼数十年前「もったいないお化け」というCMが流行った。寺の和尚から晩ごはんに招かれた子どもたちは「大根きらいじゃ」「豆きらいじゃ」などと、きらいな食べ物を跳ねのけた。と、その夜、和尚のいう「もったいないお化け」が現れて、子どもたちを恐ろしい声で怖がらせた。それ以来、子どもたちは、食事を残さず食べるようになったそうな▼30日は食品ロス削減の日。私は、無理に食べて太る原因で悩む毎日だ。(勇)
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