大分建設新聞

四方山

日本食

2024年08月28日
 少しのおかずで大量に米を消費するタイプの人がいるが、うちの旦那がまさにそれだ。米は義実家が作っているので買うことはないのだが、毎晩「日本昔ばなし」に出てくるような、茶碗に山盛りのご飯をもりもりと食べている。見ているこちらが腹いっぱいになりそうな食べっぷりだが、カレーなどのさらに消費が進みそうなメニューの日は、炊いた米が足りるかが心配になってくる。ちなみに好きなおかずは、ささみチーズフライ▼パリ五輪が終わり、パリパラリンピックがスタートした。今回の大会中にSNSで話題となったのが、選手村で提供された食事についてだ。「史上最も環境に配慮した大会」を目指すあまり、野菜中心、ビーガン料理に力を入れすぎており、卵や鶏肉といったアスリートに欠かせない動物性タンパク質のメニューが不足していたらしい。試合で最高のパフォーマンスを発揮したい選手たちにとって、これは大問題だろう▼比較して再評価されたのが、前回大会の東京五輪だ。食堂は24時間利用可能で、グルテンフリーなどアレルギーに配慮した料理、宗教上摂取できない食材を抜いたハラル料理など、さまざまな食文化に対応するメニューが約700種類準備された。また、寿司やお好み焼きなどの日本食文化も楽しめる「おもてなし」が、ふんだんに盛り込まれた内容だった。選手に最も人気だったのが、冷凍食品メーカーが提供した焼き餃子だったことも話題になった▼しかし栄光を陰で支えた東京五輪の食堂が、期間中に廃棄した料理の量は175㌧にも及ぶ。足りなくても、余り過ぎても批判を浴びる。なんとも難しいさじ加減▼朝、弁当箱にご飯をぎゅうぎゅうに詰め込んでやったのだが、旦那はそれでも足りないと言う。わが家の米を炊く量のさじ加減も、難しい。(万)
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