大分建設新聞

四方山

植物を楽しむ

2024年06月19日
 植物を楽しむ方法はいくつかある。花や姿を愛でるだけではないと考えた▼増やす楽しみ―剪定した枝を水挿ししたり挿し木にして生長を待つ。私はアボカドの種やパイナップルのヘタで再生栽培に挑戦中。どちらも実が成るまでにはまだまだかかりそうだが、元気よく育つ姿に期待が膨らむ。またゴムの木(斑入りのフィカス・ベリーズ)の枝が出ないので調べてみると、枝分かれさせるには幹を剪定するという。せっかく太くなった幹を伐るのは忍びないが、やってみる価値はある▼管理する楽しみ―植物は動物のように世話しても応えてくれないかというと、そうでもない。たとえば日当たりを好む植物は窓際に置くだけで元気よく育つものもあるが、小盆栽などは夏季の水やりや通風などが肝心。会社勤めしている自分には昼間の状態を知ることができないので、たくさんの鉢を枯らしてしまった。管理次第で元気にも病気にもなるので上手に育てる手間が必要で、簡単にはいかない面白さがある▼味わう楽しみ―これから何年かかるか分からない楽しみだ。自宅では前述のパイナップルのほかに、バナナ、イチジク、ビワなどの鉢植えが頑張っている。収穫という楽しみは先に取っておこう▼買う楽しみ―園芸店はもちろん、ホームセンターに行くと植物コーナーに必ず足が向く。栽培方法などの知識が必要だが、財布と相談しながら置き場所や、鉢や飾り棚とのマッチングに考えを巡らせる▼贈る楽しみ―植物を育てる喜びは共有できる。プレゼントに最適だし、玄関先の鉢植えや道路際のボランティアによる花壇、オープンガーデンなどが道行く人の眼を楽しませてくれる。時節柄、神楽女湖でハナショウブが、くじゅう花公園では間もなくラベンダーが見ごろだそうだ▼花は人を誘ってやまない。(コデ)
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