大分建設新聞

四方山

観光地の現状

2024年06月07日
 先日、取材先から帰社途中、トイレに行きたくなり湯布院のコンビニへ寄った。駐車場に駐車中の車は半分ほどだが、店内には多くの人が。ほぼ外国人観光客である。かき分けながらトイレへ向かうと、入り口のドアには「使用禁止」の文字。中国語、韓国語も併記されていた▼使用禁止の理由はよく読まなかったが、いたずらか何かで壊され、やむを得ず使用禁止にしたと書いていた。これはいかんと、道の駅へ向け車を走らせる。しかしながら、信号も横断歩道もない場所を横断する外国人観光客の多いこと。横断するたびに、減速や一旦停止をする羽目となり、危うく社用車が私の粗相で「使用禁止」になるところだった▼全国的に問題になっている外国人観光客の迷惑行為。コロナ禍で疲弊した各観光地に人が戻ってくることは喜ばしい。しかし、観光施設に関係のない一般住民や近隣住民、私のように移動するためだけの通行人にとっては、「郷に入れば郷に従え」の精神を持たない外国人に対して、はっきり言って迷惑である▼湯布院の観光施設で働く知人へ連絡をした。コロナ禍前に訪れていた外国人観光客と、今の観光客との違いについて聞いたところ、「今の方が、モラルが欠けている外国人観光客が多い」との答えが。金払いがいいので、経営的にはうれしいそうだが、やはり日本人にも来てほしいと。外国人観光客を敬遠して、日本人観光客の訪問が少なくなっているとの声も聞くという。県内にもオーバーツーリズムの波が来ているかもしれない▼日本を気に入って、何度も訪れる外国人観光客は多い。とてもうれしいことだが、日本が大好きならこそ、日本の文化や風習に敬意を払い、交通ルールを守ってほしい▼日本人は国内観光や宿泊ができない時代がくるかも。これは困ったな。(せい)
取材依頼はこちら
フォトkンテスト
環境測定センター
arrow_drop_up
TOP