サッカー元日本代表Ｓ氏の、年下女性との不倫騒動が報じられている。日本代表として活躍した名ストライカーで、Ｊリーグ通算２２０得点を上げ、歴代最多得点記録を持つレジェンドの不貞行動に、サッカーファンとしては落胆の色を隠せない。人として尊敬できないその行為に、過去の素晴らしい栄光までかすんでしまう▼日本も平安時代などは一夫多妻制で、男性は何人もの女性と結婚してよかった。しかし明治31年に一夫一婦制が確立され、その後１２６年間、この制度が守られている。しかし世界を見ると、フィリピン、インドなどはイスラム教徒のみ合法的に一夫多妻制度が認められている。フィリピンの出生率は２・77、インドは２・07。日本の１・39と比べると、やはり高い数値となっている▼日本は離婚率が年々増加傾向にあり、厚生労働省が発表した調査では、単純計算で結婚した夫婦の３組に１組は離婚してしまうという数値結果が出されている。県別ランキングでは、１位が高知県で46・15％、２位が沖縄県で45・87％、大分県は12位で40・２％だ。離婚理由で最も多いのは性格の不一致、次いで異性関係となっている▼不倫は犯罪ではないので、懲役や罰金などの刑罰を科されることはない。しかし露呈した場合、慰謝料という形で民事上の責任を追及されることがある。相場は50～２００万円で、安い金額ではない。離婚となれば、子どもがいる場合は養育費の支払い義務も生じる▼報道を見て「俺もパパラッチに気を付けよう」と旦那がうなずいている。「どこで撮られるか分からない」などと言っているが、そんな甲斐性がないことは百も承知だ。それに、もしも「疑わしい」となったら、私が自らカメラを抱えて現場に張り込む。旦那は嫁が「新聞記者」であることを忘れている。（万）