大分建設新聞

四方山

働き方を変える春

2024年03月14日
 今年も、久住高原や阿蘇の原野で野焼きが行われたようだ。春がいよいよ近づいている事を知らせる恒例行事で、その煙、また小さく軽い草炭が風に吹かれて大分市方向へ飛んでくる。毎年、野焼きの証拠が車のフロントや屋根に落ちているのを発見するのである▼広大な高原台地の野焼きが終わると、季節は春に向かって全力疾走だ。会社近くの七歩川に並行した沿道には多くのソメイヨシノが植えられているが、観察すると小さな蕾が見られる。サクラ並木は、毎年、時期的に少し遅咲きだが、花が咲き満開となったサクラ風景はこれほど素晴らしいものはない。4月上旬、満開の時期になると沿道に多くの人が花見に訪れることは言うまでもない。サクラ開花はもう一息だ。1年に1度の花見を今年も満喫したい▼学校では、次々に卒業式が行われているが、新しい人生に向かって進んでほしいものだ。中には建設業に就職する人も多くいるはずだ。時代とともに変化し続ける建設業で活躍して将来の業界を、ぜひ先導してほしい。もうかる建設業、女性も活躍する建設業、外国人も働きやすい建設業、そしてもっと明るい社会のためになる建設業を目指して頑張ろう!▼建設業において、今年の春といえば何と言っても4月から「罰則付きの時間外労働規制」が適用されることだ。「働き方改革」を旗印に、これまで建設業界は発注者、受注者が一体となって対応について意見し、課題に対して議論を重ねてきた。この労働規制はもちろん、工期に制約がある工事、小規模で短期的に完了する工事、災害復旧工事など緊急を要する工事は対象外となっているようだ▼さて、3月も残すところ2週間余り。新しい働き方で始めたいものだ。今年の春は、働き方を変えた見方で満開のサクラが見れると楽しみだ。(勇)
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