大分建設新聞

四方山

新監督トリニータに期待

2024年03月06日
 2024シーズンのJリーグが開幕した。「Jリーグのある週末が帰ってきた」―大分トリニータのサポーター、いわゆる「トリサポ」たちにとっては、ワクワクする季節である。23年はJ2リーグを9位でフィニッシュしたトリニータ。2月25日には昨シーズン16位のベガルタ仙台とホームで引き分け、3月2日には今シーズンJ1からJ2へ降格してきた横浜FCとホームで引き分けた。歓喜の声はまだドームに響いていない▼期待するのはやはり、3年ぶりに大分のグラウンドに戻ってきた指揮官、片野坂知宏監督の手腕だろう。16年に当時J3だったチームを就任初年度に優勝へと導き、J2昇格。18年にはJ2・2位でJ1昇格を成し遂げた。キーパーがゴールを守るだけでなく、ビルドアップにも参加して全員で得点を狙うという躍動感あるプレースタイルは「カタノサッカー」と呼ばれ親しまれた▼だが21年にJ1・18位となりJ2へ降格。しかし天皇杯では準優勝と好成績を残した。22年からはJ1ガンバ大阪の指揮を取っていたが、成績不振で契約解除、その後は解説者として活動していた。昇格にかけるトリニータの今シーズンで、最も良い補強とも言えるのが片野坂監督の就任かもしれない。「私に任された使命は一日でも早くJ1へ昇格する事、トリニータの選手をタフに逞しく成長させること、そしてドームにお越しいただける方々を増やすこと」と述べる、指揮官に託された期待は大きい▼引き分けに終わったが、この2戦を見てもチームの期待値は高い。激しいプレッシングで選手が流動的に動き、サイド・中央も使い素早く得点を目指す「シン・カタノサッカー」がそこにある。次節は10日にアウェイ静岡で、昨シーズン12位の藤枝MYFCと対戦する。その手に、勝利を。(万)
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