大分建設新聞

四方山

波乱の年明け

2024年01月05日
 新年あけましておめでとうございます。いつものお正月が戻ってきたと明るい話題を書きたかったが、そのような状況ではなさそう▼石川県の能登半島を中心とした地震が起きたのは元日の午後4時6分。最大震度5強から始まり、同10分には2018年の北海道胆振東部地震以来の最大震度7を観測。その後も震度5強が相次いだ。NHKでは、アナウンサーが津波からの避難を危機迫る声で呼び掛け、その間も緊急地震速報が流れ続けた。新年のお祝い気分も吹っ飛んだことだろう▼翌日には羽田空港でJALの旅客機炎上事故が起きた。海上保安庁の機体と衝突し、同庁の職員5人と旅客機に乗っていたペット2匹が亡くなった。同庁は地震被災地へ支援物資を運ぶ途中だったそうで、何ともいたたまれない▼JAL旅客機の炎上事故では、乗務員の的確な避難誘導と乗客の冷静な行動が死者ゼロの奇跡を起こした。「マニュアルは血で書かれている」という言葉があるが、JALは過去の事故を教訓に、安全基準強化と職員の安全意識向上に努めた。まさにその成果が表れたと言えるだろう▼石川県の災害情報によると、5日午前8時時点で人的被害は死者92人、行方不明者16人、安否不明者242人で、今後も増えることが予想される。私たちも対岸の火事とは思わず、発生が危惧される南海トラフ地震へ備えなければならない▼今年は辰年で今までの努力などが実を結び、さらに成長する年と言われている。景気が良くなってほしいと思うが、どうなるだろうか。だから、まずは自分自身の成長を心掛けよう。そうすれば必ず家族や同僚、所属する会社などへも良い影響が出るはずだ。弊紙も社員一同、大分県の建設業界発展のため、各々が自身の成長を図りつつ、全力で仕事に取り組んでいく。(せい)
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