新年の酒とさかなを考える
2023年12月27日
新年は明るいうちから酒とさかなを嗜むのが恒例である。ここ2年は車が足になり酒場に出没したくても難しい。先日、地元の町に電車で出てみようと考えたが、帰りのことを考えると決心が鈍って諦めた。代わりにもっぱら「宅飲み」を楽しむことになる▼今年は別府で「九州焼酎館」を見つけ、九州各地(壱岐・奄美・沖縄を含む)の焼酎が500銘柄という品揃えに驚愕した。4合瓶を2日で空けるとして1年で180本だから、なんと都合3年かかる。これをうれしい悲鳴というのだろう▼最近は本格焼酎にも変わり種が登場している。原料に栗、トウモロコシ、ジャガイモ、焼き芋、レタス、カボチャ、ニンジン、ゴボウ、トマト、レンコン、タマネギなどを使うものまである。イモ、ムギ、コメをベースに風味付けの材料にしているようだ。変わった原料を使う例は東日本に多いようだが、熊本には牛乳を原料にしたものも。熟成法もワイン樽に寝かせたり、音楽を聴かせたり、海底に沈めるものまで。産地では長野や北海道でもつくられている▼酒に合うさかなでは、大分県は魚介、ジビエ、野菜、山菜がとても充実している。しかも安い。キビナゴ、カマガリは大好物だ。自然採取できるタラの芽、コシアブラ、フキノトウ、ツワブキ、ワラビ、ゼンマイ、コゴミなどの山菜はもちろん、自宅の敷地内では春と秋にキクラゲが自生する。12月には裏山で野生シイタケを発見して味わった▼新年の抱負としては、ぜひ大分の「酒場放浪」を実行したい。休暇中は電車で出掛ければ、昼から飲んでも安心だ。その前に良い店を見つけなければならない▼と、ここまで書いたところで思わぬ方から古い火鉢を頂いた。早速使ってみたらとても温かくてよい。やはり新年は宅飲みかな。今年はこれにて筆納め。(コデ)