大分建設新聞

四方山

わが家の臨時議会

2023年12月20日
 先日、わが家では今月の家計簿に関する「令和5年度12月一般会計補正追加予算案」を審議する臨時議会が開かれた。追加予算金額は約数十万円で、主な内容は▽自家用車の車検代▽クリスマスプレゼントの予算化▽親戚の子どもたちへのお年玉準備費用▽年末帰省の際の各実家への手土産予算▽年賀状購入に伴う枚数の確認―などとなっていた。議員(旦那)からは「プレゼントを予算化するのはいかがなものか」などの意見も挙げられたが、予算案は無事に可決され、議会は即日閉会した▼もともと12月は出費の多い月ではある。しかし最近の物価高騰により、その出費額は昨年の比ではない。買い物をする際も「お金足りるかな」などと途中で心配になる。卵の価格は以前に比べると落ち着いてきたが、マヨネーズなどの調味料やカレー粉、即席麺や冷凍食品、アイスクリームなどは相変わらず高い。そうなると、メニュー内容で工夫して支出を抑えるしかなくなる。牛肉なんて、いつ食べたかな▼宇佐市では今年度から学校給食が無償化になった。別府市では、12月議会で18歳以下の子育て世帯に対し、子ども一人につき一律2万円が支給される補正予算案が可決された。国が、それぞれの市が、家庭の負担を少しでも軽くしようと、あの手この手を繰り出している▼だがこの補助金、支援金、給付金のオンパレードに、一体いつまで「ありがたい」と言い続ければよいのだろう。抜本的な改革、全業種での賃金アップがいまだ実現していないことに、感謝より怒りの声を上げる方が先ではないのか。ニュースでキックバックと聞く度に、本当の「バックドロップキック」をお見舞いしたい気持ちに駆られる▼わが家でも賃金でなく、お小遣いアップについての継続審議が続けられている。実現は、政府次第。(万)
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