師走、交通マナーを守って
2023年12月01日
今年も早いものでもう「師走」。改めて暦の語源を調べてみると「家々で僧(師)を迎えて読経など仏事を行うため、僧が東西に忙しく走り回るため―師馳せ月―と言ったのが誤用されたものとか。他にもその語源について由来があるようだが、12月という年末の忙しい時期である意味では、昔も今も一致している。一年間の締めであり新たな年(辰)を迎えるための節目の月である▼横断歩道は歩行者優先であることは、ドライバーの皆さんならご存じのはず。自宅近くにあるコンビニエンスストアの買い物で、時々利用する「信号機のない横断歩道」では、渡ろうとしてもなかなか車両が止まってくれないことが多い。最近、ニュースでも取り上げられるようになったこともあり、調べてみた▼日本自動車連盟(JAF)は、信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況を調査。2023年(8月9日~9月20日10時~16時の平日)に一時停止した車は全国平均45・1%で、22年の調査からは5・3ポイント増加したという。それでも半数近くの車両が止まらないのが現状だ▼都道府県別では、長野県が84・4%で最も一時停止する割合が大きかった。次いで石川県76・4%、栃木県74・8%の順。一方で、最も一時停止をする割合が小さかったのは新潟県で23・2%。次いで佐賀県26・2%、大阪府と福井県が26・7%であるようだ。大分県は31・1%で3割程度しか停止しない状況だ。九州7県では佐賀県に次いで悪い結果となっている▼師走は、年末の忙しい時。今年最後の行事も重なるとともに、お客様のあいさつや忘年会もあることだろう。しかし、現在は車で東西に走り回る時代だ。交通マナーを守って走ってほしい▼◇マークの意味は?その先には何があるのかな?(勇)