大分建設新聞

四方山

プレミアム

2023年11月24日
 今季大リーグのエンゼルスでプレーした大谷翔平が2度目となるア・リーグの最優秀選手に選ばれたニュースは、日本中を沸かせた。2年連続、それも投票者全員からの1位指名は史上初の快挙である。大谷はフリーエージェントとなっており、契約金は総額で5億ドル(約750億円)を超えるとも予想され、まさに規格外の選手である▼グッズの価格もうなぎ上りらしい。今年のワールド・ベースボール・クラシックで着用した侍ジャパンのユニホームは公式オークションに出品され約1700万円の値がついた。サイン入りのトレーディングカードには、希少価値が高いものについては1枚数千万円で取り引きされることもあるという。原価は数百円程度であろう。プレミアム価格恐るべしである▼ウイスキーも同様のよう。ロンドンで開かれたオークションで「軽井沢1960年」という銘柄の1本についた値段は約5600万円。今から10年前に販売された当初も200万円という破格の値だったが、10年で価値は28倍に跳ね上がった▼背景には世界的な日本製ウイスキーの評価の高まりがあるらしい。日本経済新聞13日付電子版によると、高級銘柄は品薄状態が続く。そのあおりでメーカー希望小売価格1万円の「山崎12年」(サントリー)の店頭小売価格は、1万8000円程度と倍近くになっているとも▼趣味、嗜好品であれば我慢すれば済む。だがこのプレミアムはどうしたことか。ガソリン価格である。資源エネルギー庁の13日付集計では、レギュラーガソリン1㍑当たり最も安いのが北海道の170円。九州が最も高く178円。県別で本県は、離島を抱える長崎(183円)に次いで高い181円。九州随一の大分製油所を抱えているというのに、である。理由も判然とせず七不思議らしい。(熊)
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