健康
2023年11月20日
私の仕事用かばんは重い。新聞はもちろん、営業や記事の資料、システム手帳、タブレットなどの仕事用品に加え、財布や水筒なども詰め込まれている。試しに自宅の体重計で重量を計ってみたら、5・2㌔㌘もあった。もうこれは振り回したら十分凶器になる▼もう一つ、このかばんと一緒に持ち歩く物がある。取材に必須の一眼レフカメラだ。これがまたそこそこの大きさと重量がある。正直なところ、年齢と共に重い物を持つのがつらくなってきたので、軽量化を図りたい。だが最低限でこれなので、あとはこれを持ち続けられるように体を鍛えるしかないということか▼現場や小規模集落応援隊の取材に行くと、草刈り機や重たい燃料タンクをひょいと抱えて運ぶ年上の作業員さんによく出会う。毎回、夏は日焼けした肌がキラリと光り、冬はネックウォーマーとヘルメットの隙間からわずかに見える目元で「あぁ、いつもの人だ」と安心する。きっと相手は取材に来る記者のことなどいちいち覚えていないのかもしれないが、毎回丁寧に取材や質問に答えてくれる。ありがたいことだ▼仕事を続けるには、まず自分自身が健康でなければならない。そして次に、その家族も健康でなければならない。人間の健康の基本は「食」だ。人の体は全て口から入る物で出来ている。オーガニック製品やマクロビオティックな食生活に傾倒しているわけではないが、やはり口から体に入れるものには、それなりに気を付けている。最近よく聞く「大麻グミ」なんて、とんでもない代物だ▼「外食やコンビニ弁当ばかりだと栄養が偏るぞ」と、節約も兼ねて旦那には弁当を持たせている。体を気遣ってのことなのに、どうしても弁当が作れなかった時に「ごめんね」と千円を渡すときの方がうれしそうな顔をする。複雑。(万)