大分建設新聞

四方山

防衛論が話題に

2023年11月17日
 最近、大分で防衛論(自衛隊関連)が聞かれるようになった。以前は、新型コロナ感染論がよく聞かれていたが、今年になって何故か自衛隊や防衛に関する話が聞かれるようになったのである。大分でこのような話はほとんど話題になったことがない。何故か、県内での動向を調べた▼ご存じの通り、県内には日出生台演習場、陸上自衛隊玖珠駐屯地、湯布院駐屯地、別府駐屯地、海上自衛隊佐伯基地、九州防衛局大分分屯地(火薬庫)の施設がある。国道を走っていると車両をよく見かけるが、ニュースで取り上げられるのは日出生台での演習だ▼10日から始まった自衛隊統合演習は、20日まで行われる予定だ。13日には航空自衛隊の戦闘機4機が福岡県築上町の築城基地が攻撃を受けて使用不能になったという想定で、大分空港を利用した離着陸「タッチアンドゴー」や給油訓練が行われたほか、16日には海上自衛隊最大の護衛艦「かが」が佐伯湾に入港したという。陸上、海上、航空の各訓練が展開されている▼2日に九州防衛局による大分火薬庫の整備について、敷戸小学校体育館で住民説明会があった。大分分屯地に大型弾薬などを安全に保管するため、今年度から火薬庫2棟を新設し、構内道路を整備する。2027年度までに火薬庫などを確保したい方針だ。周辺住民からは「敵の攻撃目標になるのでは」「周辺住民の避難計画はどうなっているか」「児童らの通学路確保について」など多くの質問が出席者から挙がった▼政府は南西諸島有事の際、先島住民の避難先とする受け入れ要請が県にもあったようだ。約12万人を九州・山口に分散避難させる構想らしい。15日弊紙が掲載した全国の自衛隊施設283カ所の強靱化事業も含めて活発化している▼戦争は反対。が、県内情勢は何か気になるのである。(勇)
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