大分建設新聞

四方山

ムカデ

2023年10月18日
 家に入れたくない害虫ベスト3が、ゴキブリ、クモ、そしてムカデだ。特にムカデは小さな子どものいる家では脅威で、動きも素早い上に噛まれると痛く、さらには毒もあるのでアナフィラキシーショックを引き起こす可能性もある。自然の多い中津市三光に実家がある私は、夏~秋のシーズンになると、毎年ムカデに怯えて過ごしていた▼もちろんかまれたこともある。一度目は中学生の時で、朝食を食べようとダイニングテーブルの椅子を引いたら、足に20㌢超えの特大サイズのやつが落ちてきた。二度目も中学生の時で、場所は風呂場。シャンプーをしていると足に激痛が走り、何事かとパニックになった。慌てて頭の泡を流して目を凝らすと、そこにはやつが。三度目は高校生の時で、学校に行こうとスニーカーに足を入れたらやつがいた▼ムカデにかまれたことがある人は分かると思うのだが、とにかく痛い。まるで電流のような痛みが走ったかと思うと、その後はやけどのようなヒリヒリした痛みが数日続く。患部は腫れ、肌の色が黒くなる。母は寝ている時に天井からポトリと顔面にやつが落ちてきたらしく、見た目がちょっと「お岩さん」のようになったことも▼ムカデは非常に生命力が強い虫の一つで、ゴキブリのように叩いたりしたくらいでは死なない。退治方法で薬剤以外に代表的なものが①熱湯をかける②火であぶる―の二つだ。①は熱湯をすぐに準備できなかったり、場所によってはかけられないという問題があるので、実家ではもっぱら②を採用していた。見つけたら割り箸で捕獲し、そのままガスコンロへ。焼くと嫌なにおいがするが、かまれるよりマシだ▼ちなみに旦那はかまれたことが無いと言う。「俺、都会派だから」と宇佐市出身者が鼻を高くする。運がいいだけでしょ。(万)
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