大分建設新聞

四方山

UFO

2023年09月11日
 UFO(未確認飛行物体)と聞くと、思わず眉に唾を付けたくもなる。ところが、米国連邦政府が大真面目に、その存在について語り出したとなると、話は違ってくる。米国の下院の公聴会では7月下旬、元空軍将校が宇宙人らしき生命体の遺骸を回収したと証言したことから一大騒動になった▼これを受けて、国防総省は火消しに回ると思いきや、8月末からこれまで蓄積してきたUFO関連の情報などをネット上の特設サイトで公開し始めた。いずれも門外不出とされてきたものだ。ただし同省は「宇宙人など地球外の技術の存在を示す証拠はない」と慎重な姿勢を崩していない▼広大な宇宙。円盤を操縦しているのは…と思うだけで、ロマンがかき立てられる。一方の日本では、江戸時代に和歌山県などを治めていた紀州藩が発した古文書が話題だ。ワニを捕獲せよ、という通達という。ワニといえば、亜熱帯の生物であり、日本には生息しないはず。報じた読売新聞9月6日付紙面の記事も「なぜ、ワニを?」と疑問を投げかける▼もし日本に生息したとすれば新種のワニの可能性も。このように確認されていない生物をUFOならぬ「UMA」(未確認生物)と呼ぶ。読みは「ユーマ」。ついつい「ウマ」と読みたくなってしまうのは、時節柄だろうか。こちらの方は確認済みである。競走馬絡みで約6000万円の賄賂を受け取ったとして逮捕された、衆議院議員の秋本真利容疑者である▼本業は国会議員なのか、馬主なのか分からないほど、ウマにはめっぽう詳しかったという。贈賄側の洋上風力発電会社に有利になるような国会質問をしていた疑惑が持たれている。国権の最高機関である国会を舞台に、自身の私腹を肥やすための手段に使っていたとしたら、それこそ議員の〝風上〟にもおけない。(熊)
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