大分建設新聞

四方山

同窓会というもの

2023年08月21日
 母校の同窓会設立55周年の懇親会を開催した。多くの出席者で会場は活況を呈し、尽きぬ話に時は過ぎ去り、あっという間に校歌斉唱、万歳三唱と終わりを告げた▼出席者の多くはリピーターになることが多いが、初めての出席を促すことは容易ではない。出席しない人の理由には、面倒くさい、メリットがない、親しい友人や先輩後輩が出席しないという理由が考えられる。同窓会の場でメリットが享受できるかというと、それは難しいかもしれないが、いろいろな人の話を聞くと、自分の仕事に関係ある人に会うことはそれほど難しくない▼一方で、同窓会名簿の発行は不要ではないかという声が増えている。印刷物に個人情報を提供することへの反発など考え方の変化が大きいが、名簿を基に同窓生とつながりを持つことに価値を感じない世代が増えていることも大きい▼そんな時代に同窓生のつながりを象徴する実例を紹介する。私が行事の取材を終えて参加者と雑談をしていると、彼がある企業とこれから契約を進めるという。私が「ああ、それは双方ともに同窓生だから話がうまく進んでいるんですね」と聞くと、なんとお互いに同窓生だということを認識していなかった。私が相手方の社長に、お二人は同窓生だということを連絡した途端、契約はスピードアップしていった▼こんなうまい話ばかりではないが、先輩や後輩には同じ学校のDNAが存在するので、話をしていると共感する部分は多い。仕事の内容だけでなく、ストレスへの共感も多い。多くの困難を経て今の自分があるのは、多くの先輩方や同期に励まされた結果だ。同窓会活動は大変だけど、学校と先輩方への恩返しだと思って続けている。今年は久しぶりに全国の支部の懇親会に顔を出して、先輩方の笑顔を写真に納めようと思う。(リュウ)
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