大分建設新聞

四方山

謎は謎のままがいい

2023年06月07日
 「邪馬台国九州説」の追い風となるか。佐賀県の吉野ケ里遺跡で、中心部にあった神社跡地で発掘調査が始まった。5日、4月に存在が明らかになった石棺墓のふたが開けられた。ふたの裏には、バツ印があったという。墓の中には土が詰まっていたが、除去作業が進められるそうで、果たして土の下には何があるのか▼私が邪馬台国について書くのはこれで3回目。前回は「邪馬台国は別府に?」、前々回は「日田市で出土した鏡が卑弥呼に贈られたもの?」というのを書いた。覚えている読者の方は四方山通ですよ▼邪馬台国がどこにあったのかは謎のまま。九州をはじめ、畿内、出雲説があるようだ。九州説では、吉野ケ里遺跡周辺、宇佐神宮がある宇佐市、福岡県甘木市周辺などが挙げられている。おっと、別府市、日田市も新たな説に加えなければいけない。大分県人なら、大分説が一押しだが。今回の吉野ケ里遺跡の発掘が論争に終止符を打つのだろうか▼「知らないほうが幸せ」ということもある。邪馬台国や徳川埋蔵金の在りか、ツチノコの有無など、いろいろ思いを巡らすことが楽しいのであり、答えが分からないままの方がいいこともある。皆さんはどう思いますか▼吉野ケ里遺跡のニュースの数日前、地球から約90光年離れた恒星の周りに、火山活動が活発に起きている地球と同程度の大きさを持つ星が発見された。火山活動によって、生命がいる可能性もあるという。また、アメリカの国防省が未確認飛行物体(UFO)の調査をしており、4月に「宇宙人の活動を裏付ける証拠は、今の段階では見つかっていない」との報告をしている。宇宙人の有無もいずれ分かるかも。こちらも今後の情報に期待したい▼あるCMのフレーズ「謎は謎のままがいい」と思いたいが、結果も知りたい私がいる。(せい)
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