大分建設新聞

四方山

いつも汗

2023年05月19日
 「夏が来る~♪きっと夏が来る~♪」は、歌手大黒摩季の歌であるが今週半ばは特に暑かった。まだ、5月中旬と言うのに湿度が高くムシムシ。晴れては雨が降るを繰り返す近頃の天気が功を奏したのか、一気に草木が伸び始め新緑から青一色へ変わろうとしている。毎日、ニュースで天気図を見ているが梅雨入りが少しずつ近づいているようだ▼この気温上昇は、南からの暖かい空気が流れ込んだことに加えて、場所によっては山を越えて乾燥した空気が吹き下ろすフェーン現象が影響しているという。全国では18日、福島県梁川町で最高気温36・2℃を記録し、5月の国内で最高となったようだ。17日の県内では、全15観測地点のうち6カ所で30℃以上を記録したという。盆地という地形から全国でも有数の最高気温を記録する日田市では、33℃の真夏日となった▼5月の連休中、苗箱にイネのモミまきをした。この作業は、苗箱に床土を入れて、モミをむらなくまいた後に覆土を入れる。モミを箱にむらなくまかなければイネの苗にむらができて、田植え機による植え付けができない―大切な仕事だ。小さなイネの種モミをむらなくまくことの難しさ。年に一度の作業で要領を得ないとはいえ、一つ一つの作業工程で失敗すると後の作業全てができなくなる。慎重かつスピーディーな対応が求められる▼最近、気候の変化で高温に強いイネの品種改良がされているらしい。モミまきから約2週間、数㌢の苗が育っている。今のところ大した病気もなく、苗のむらもなく生育は良好だ。「今年もおいしいお米ができますように」と願いながらも、しかし油断は禁物。何が起こるか分からない▼歌手ではない私は、いつも「汗が出る~♪いつも汗が出る~♪」と歌いながら日々、厳しい人生を楽しんでいる。(勇)
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