大分建設新聞

四方山

道の駅

2023年03月29日
 マスクが個人の判断に任され、感染法上の位置付けも5類に見直されたりと「もう旅行に行ってもいいだろう」感が満載の春だ。先日久しぶりに「九州・沖縄道の駅スタンプブック」を取り出した。ドライブがてら集めていたもので、約半分のスタンプスペースが埋まっている。最後に押した駅は2020年2月、佐賀県唐津市の桃山天下市。これを最後に旅は止まった▼国土交通省公式ホームページによると、現在全国には1204の道の駅がある。そのうち九州は福岡17、大分25、宮崎19、熊本35、鹿児島22、長崎11、佐賀10の計139駅。ちなみに北海道だけで129駅だ。北の大地は広い▼似た名前で見かける「里の駅」。これは1997年に制定された大分県独自の制度で、現在15カ所が認定されている。よく行くのは宇佐市安心院にある、小の岩の庄。高級食材スッポンが手軽にうどんなどで味わえる人気の駅だ▼この本に九州全ての駅スタンプを押し申請すると、グランドマスター認定証が付与される。元々それを目指していたのだが、コロナで移動が制限され、夢も潰えていた。そろそろ旅を再開しようかと、近年オープンした駅を地図に書き加える。来年完成予定の「たのうらら」も、先駆けて追加した▼こんなに増えて、倒産などしないのだろうかと心配になり調べると、熊本でコロナ期間中に道の駅不知火、そよ風パークが自己破産を申請していた(いずれも運営再開済み)。集客が厳しかったのだろうと思う▼もう一つ心配なのが、駅に新鮮な野菜などを卸してくれる生産者のことだ。よく顔写真付きで紹介されているのだが、シニアが9割を超えている。道の駅が今のクオリティを保ち、今以上の人気を得るためには、経営者と生産者の持続力、そして後継者が必要とされている。(万)
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