大分建設新聞

四方山

福袋

2023年01月13日
 お正月といえば福袋。皆さんは買いましたか。以前から福袋について書きたかったがタイミングが合わなかった。やっと書けるので、以前福袋の製造や発注をしたことがある私が福袋の裏側を紹介▼スポーツや有名ブランドの福袋。ジャケットやトレーナー、バッグなど数点が入って1万円などがある。これがお得なのかというと、はっきり言えば、お値段相応である。なぜなら、中身の商品は福袋用に作成したものだからだ。その一つ一つに想定される販売価格を付けていき「定価3万円が1万円」ということになる▼2月ぐらいになると、売れ残った福袋の中身がバラされて販売されることになる。「なんで同じ服がこんなにあるの?」と思ったことはないだろうか。それはまさしく福袋の売れ残り。売る店側からすると、実は福袋をバラして売る時が一番儲かる。バラして定価をつけていくと、1万円の福袋が3万円になるからだ。だが、そうは問屋が卸さず。冬用なので売る期間が少ない、同じデザイン・カラーばかりなので売れないなど、問題は起こる。だから、福袋を仕入れたバイヤー、販売する店は、福袋の売れ行きに戦々恐々なのである▼私は福袋嫌い派。なぜならトラウマがあるから。大学時代、ブランドの福袋を買い、派手な色のジャンパーを着てキャンパスへ行った。当時は人気ブランドだったため、キャンパス内で同じ色のジャンパーを来た学生3人とすれ違った。お互いに「あっ!」である。おまけに、狭いゼミの教室内にも一人居た。それ以来、福袋は買わないと決めている▼アパレル福袋を買うのが楽しみという人もいるだろう。私が言いたいのは、買うならデザイン・カラーが多いものを選び、福袋横のマネキンのコーディネートをせずに、他の服と組み合わせてほしい。(せい)
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