大分建設新聞

四方山

地震から1年

2023年01月12日
 2022年1月22日午前1時8分ごろ、日向灘を震源とするマグニチュード6・6(暫定値)の地震が発生。震源地に近い宮崎県を中心に、大分県、熊本県など九州全域、中国、四国、近畿、東海、北陸など広範囲で揺れを観測した。幸い津波は観測されなかったが、早いものであれから1年になろうとしている▼大分県内では、大分、佐伯、竹田市で震度5強を観測し、余震は32回を数えた。被害状況は大分、佐伯市で負傷者6人、大分、宇佐、竹田、佐伯市で住宅の窓ガラス破損、県営敷戸住宅の一部損傷、ブロック塀の倒壊など被災が6件、道路被害11件、土砂崩れ1件のほか漁港・水産施設7件、史跡岡城跡の石垣崩落、水道施設の被害が報告されている。中でも大分港西大分地区で液状化、大分マリーンパレス水族館の第2駐車場で地割れを確認している(県災害対策連絡室最終報による)▼地震発生の当日、私は被害が報告されている数カ所を取材して回った。大分市の春日神社では、敷地内の石灯籠数本が倒壊し、下郡地区の民家では市道に面した塀が数十㍍にわたって倒壊していた。もし、日中だったら死者が発生してもおかしくなかったと思う▼18年6月18日午前7時58分ごろに発生した大阪府北部地震。マグニチュード6・1、最大震度6弱を観測した。高槻市で建築基準法に定められた高さを超えたプール沿いのブロック塀が約40㍍にわたって倒壊、登校途中の小学生が死亡している。当時、大きなニュースにもなったが大分でも発生する恐れがあることは言うまでもない▼健康目的でウオーキングする人は多い。歩きながら危険を予知する能力、観察力を持ってほしい。地震や交通事故、風水害など対策の見方によって、ウオーキングの距離やコース、脳の活性化にもつながる。(勇)
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