大分建設新聞

四方山

流星群

2022年12月23日
 「今夜はふたご座流星群が見頃を迎えます」―最近やたらと流星群のご案内を受けているのは気のせいだろうか。月や星の天体イベントを、今年何度耳にしただろう。ちなみに23日未明には、こぐま座流星群が北半球でピークを迎えたそうだ。こうも頻繁に流れ星を観測できるとなると、願いも「かけ放題」である▼「流れ星が消える前に、願いごとを三回言えたら叶う」とは①流れ星を見つけるという運や貴重性②夜空を見上げ、根気強く探す努力③願いをすぐに言葉にできるよう、常に思い続けることの大切さ―この三点の重要性を伝えるための、言わば迷信だ。天文学が望遠鏡の進歩とともに発展し、宇宙観測技術が進んだことから、流れ星は予測可能なものになった。①②のハードルは極端に低くなったと言えるだろう。言い出した人も、この未来は想像していなかったに違いない▼そうなると残るは③だ。まず長いのは時間的に不可能だ。そして早口言葉のように、途中で噛みそうな難しい言葉も候補から外した方がよい。テンポよく、あの一瞬に3回言えないとダメなのだ▼ピノキオの主題歌「星に願いを」の歌詞には「心の底から願えば何でもきっと叶う」とある。③はあの諦めない心、情熱、それらを示しているのだろう。それも長々と理由を付けたものではなく、端的にまとめた決意のようなものを。そしてそれを常日頃から忘れてはならないという、人生をちょっと豊かにするポイント、星マークのようなものが③なのだ▼願いと言えば、今日はクリスマスイブ。週末には寒波が襲来し、ホワイトクリスマスになる可能性もある。子どもたちの願いによっては、親の財布にも大寒波が到来するのだろうか▼さて、次の流星群とやらに私は何を願おう。金!…あ、間違えた、世界平和!(万)
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