大分建設新聞

四方山

値上げ

2022年12月13日
 「超絶悲報」。ネットにはそんなショッキングな文字が躍る。家計に優しいことから家庭でもお馴染みの山崎製パンの「薄皮つぶあんパン」など「薄皮」シリーズ。原材料費の高騰の影響で、来年1月出荷分から内容量が5個から4個に減ることになった。税込みでも200円でお釣がくる価格設定で人気の商品だ▼価格は据え置きというが、個数が減れば実質20%の値上げとなる。ツイッターには「これから朝食抜きになる」という悲壮感あふれるつぶやきに混じって「給料据え置きで週5勤務から週4勤務に変えるべきでは」という、妙に考えさせられるような声まで上がる。収入は横ばいの中、値上げラッシュが家計を直撃する▼その中で、景気の良いニュースも。今年の流行語大賞に選ばれた「村神様」こと、プロ野球ヤクルトの村上宗隆選手は年俸6億円プラス出来高の3年契約を結んだ。3年18億円というからうらやましい。とはいえ、史上最年少で三冠王を獲得した上、何と言っても日本人最多の56本塁打を記録した実績を思えば、村上選手の努力と汗に見合うものなのだろう▼ため息を通り超して、嘆息が漏れてしまうのが国会議員に支給された314万円というボーナスである。国民生活の向上に尽くしているのならば、文句を言う筋合いではない。ところが、未成年の女性に酒を飲ませ「パパ活」していた疑惑が指摘され、弁明することなく居座り続ける議員にまで満額支給と聞くと、首をかしげたくなる▼今夏の参院選に初当選した新人は188万円というが、中東ドバイに滞在したまま一度も登院していないNHK党のガーシー氏も支給の対象だ。帝国データバンクの集計によると「賞与なし」の企業は昨年より1・3㌽増の13・3%に上る。国民は納得できるのであろうか。(熊)
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