大分建設新聞

四方山

当たり前

2022年12月07日
 「負けられない戦いがある」という言葉は、サッカー日本代表が戦う試合の際、よく聞く言葉。大分県人も6日午前0時前後から「負けられない視聴との戦い」があったのではないだろうか▼ケーブルテレビ加入者には関係ないが、6日にあったサッカーW杯の日本代表戦は、大分県を含め数県で地上波放送がなかった。試合を見るには、車で福岡県まで行ってカーナビのテレビで見るか、インターネットテレビ「ABEMA」で見るなどの方法しかなかった。大一番の試合のため「ABEMA」は事前にアクセス制限の可能性を告知していた。そのため、アクセスして見られるかヒヤヒヤした人も多かっただろう。わが家は、午後9時からノートパソコンをテレビにつなぎ「ABEMA」へアクセスしていたので、問題なく見ることができた▼日本代表はベスト16と残念な結果だったが、その活躍はサポーターをはじめ、多くの日本国民に勇気と感動を与えた。また、試合以外でもサポーターによる試合会場のごみ拾い、日本代表が使ったロッカールームがきれいに片付けられている様子、そして置かれた感謝の手紙は、世界に感動を与えた。「当たり前」という言葉も海外メディアが報じていた▼世界中が驚くということは、他の代表チームのロッカールームはどうなのか、試合会場にはたくさんのごみが落ちているのか、気になってしまう。海外に行ってから帰国すると、いかに日本という国が素晴らしいか、再認識する人は多いだろう▼ここ十数年、日本の国際競争力が落ちており、日本というブランドの価値も下がっている。しかしながら、日本民度の高さは世界に誇れる。サッカーW杯での日本代表とサポーターの「当たり前」の行動などは、必ず世界へ日本の素晴らしさを伝えたはずだ。(せい)
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