大分建設新聞

四方山

台風に備えを!

2022年09月02日
 台風シーズンに入った。秋になると台風が多く発生し大きな被害をもたらしてきた。シーズンの始まりは、ちょうど稲穂が顔を出し実が入る頃と認識している。台風とは、熱帯や亜熱帯の海洋上で発生する熱帯低気圧のこと。赤道より北、東経100度~180度にあって、最大風速が17・2㍍/秒以上にまで発達したものを指す▼台風発生の仕組みは、海水が暖められて水蒸気に変わることで上昇気流が発生する。反時計回りに渦を巻きながら上昇した水蒸気は、上空で冷やされて水滴になり雲が発生する。強い上昇気流が発生していると湿った空気が続々と流れ込み、雲は積乱雲となるようだ。発達した積乱雲はやがて台風に成長して北上、日本にやって来る▼台風は巨大な空気の渦巻きで、地表付近では反時計回りの風が中心へ吹き込んで上昇する。その断面は高さが10~15㌔にもなるという。台風の目と呼ばれる中心は、風が弱く雲のない領域。その直径は20~200㌔にもなる。一般に台風の目が小さくはっきりしているほど、勢力は強いと言われる▼2日現在、台風11号が沖縄南方海上にあって熱帯低気圧を巻き込みながら巨大化、1日午後3時現在、中心気圧は920㍱、最大風速55㍍、最大瞬間風速75㍍の猛烈な勢力となって沖縄の南を南下している。が、今後、東シナ海を北上する見通しで九州に最接近するのは、6日ごろの予報。進路の中心が対馬海峡や朝鮮半島南部を通過したとしても九州に影響を及ぼす恐れが十分にあるようだ▼ここ数日、降り続ける雨に加えて、台風接近で大雨や暴風、高潮による広範囲で重大な災害が発生する恐れがある。ハザードマップや地域避難所の確認、屋内外の備え、最新の台風情報を確認することが大切だ▼建設現場でカラーコーンが飛ばないように対策を!(勇)
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