大分建設新聞

四方山

通勤途中の出来事

2022年08月25日
 夏季を中心に建設業では道路清掃の作業が盛んに行われる。中でも草刈り作業が多い。道路を利用する歩行者や車の運転手からすると見通しの良い道路であることに越したことはない。遠くを見通すことで危険を予知し、早めの安全な運転対策ができるからである。この時季になると道路沿線の雑草が極めて目立つ。特に幅員の狭い道路では、交通障害になりかねない。道路沿線の草刈り作業は、道路利用者からすると極めて大切な作業だと思う▼お盆が過ぎて、まだ残暑が厳しい中、ちょっとした出来事があった。大分市内の会社に通勤で利用する幅員4㍍ほどの道路でのこと。その道路は河川に平行しており、河川沿いにはガードレールが設置されている。道路の幅員は狭いが、住民の生活道路や渋滞する県道からの抜け道に利用されるため、歩行者や自転車、自動車の交通量が多い。もちろん歩道は設置されていない▼いつもの通勤に利用する道路。前述したように夏になるとガードレール設置付近からヨモギなどの雑草が、毎年のように元気よく人の背丈以上に成長する。それは、道路内にも幅を利かせてくる。したがって夏になると道路の利用幅は一段と狭くなるのだ。そんな道路状況の中で、成長した雑草を避けて、てくてく歩く私にはなおさらに苛酷になる。幅員の狭い道路で渋滞が起きないように注意するものの…想像してほしい▼後方から警音器を鳴らされた。日本の交通法規では交通弱者が優先である。徒歩で通勤する私は権力を行使するわけではないが、生い茂った雑草の道路で後方と前方から来る自動車、自転車の間で立ち往生した▼結局、私が雑草をかき分けて道を譲ることになった。そのまま渋滞は解消したものの、ズボンと上着は雑草効果でたくさんの付着物。交通弱者はつらいよ!(勇)
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