大分建設新聞

四方山

小さな危険に注意を

2022年08月05日
 先日、自宅で横になっていた時、足先がもぞもぞするので見てみると、それはそれは小さな「ムカデ」の子どもがいた。恐らくドアや窓の隙間、あるいは換気扇の隙間から入ってきたのか、それとも室内の卵がふ化して生まれてきたのか定かではない。いずれにせよ室内で大きく育てば私に害を及ぼすので殺処分した。「ムカデに刺されたら大変痛い」とよく聞くからだ▼特定外来生物に指定されている「セアカゴケグモ」。最近、あまり耳にしなくなったが、セアカゴケグモはオーストラリア原産で、主に熱帯、亜熱帯に生息、体長は1㌢ほどでメスが毒を持つ。国内では、1995年に大阪で発見されて以降、40都道府県で生息が確認されている。大分市内では、4月8日に碩田町の倉庫内に設置された消火器でセアカゴケグモ1匹(メス)が発見、捕獲されている。市では、これまでに2015年9月に大字中ノ洲で発見されて以来、7カ所で確認されている▼17年7月20日、中津市内の運送事業会社の敷地で発見されたアリが、特定外来生物である「ヒアリ」と確認された。ヒアリは、中国広東省からの貨物船で北九州門司港で陸揚げされた貨物コンテナ内から発見された。強い毒を持っているため、刺されるとアレルギー反応を起こし死に至る場合もあるという。九州地方環境事務所野生生物課によると、その後、大分県内では確認されていない▼梅雨明けしてから長雨の影響で、今年は「カエンタケ」が多く発生しているという。初夏から秋にかけてミズナラやコナラなど広葉樹の立ち枯れ木の根元や、朽ちた倒木から発生する。名前の通り、燃える炎(火炎)のような形をした猛烈な毒を持つキノコで、食しての死亡例も多い▼お盆前は草むしり作業がある。小さくても大きな危険がいっぱいだ。(勇)
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