大分建設新聞

四方山

売国奴

2022年08月04日
 10年ぶりの誕生という。奥別府の「アフリカンサファリ」で生まれたキリンの赤ちゃん。生まれてまだ2ヵ月というのに、体長は2㍍を超え、体重も120㌔とか。体毛の方は早くも網目状にきれいに生えそろっている。目をこらすと、何か文字が浮かんできたりして…▼突拍子のない想像をしてしまうのは、キリンはキリンでも、伝説上の霊獣、麒麟をキャラクターにしたあのビールのラベルのせいだろうか。商標、デザインに麒麟を選んだのは、臼杵市出身で三菱財閥の大番頭、荘田平五郎。1888(明治21)年のことである。何度かの改変の後、麒麟の図柄には「キ」「リ」「ン」の文字が小さく書き込まれるようになった。精いっぱいの自己主張なのかもしれない▼東京・永田町の自民党本部。全景を写真に収めたら、どこかに「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」の隠し文字が見えてくるのだろうか。暑さで寝苦しい夜が続くせいか、そんな不穏な想像をしてしまう。一方で、妙に納得してしまう自分がいる。明るみになる両者の太い関係性に慄然となってしまうからだ▼「エバ国」は「アダム国」に貢ぎ続けなくてはならない。「再臨のメシア(救世主)」、すなわち我は神であると称した教主が唱えた教義である。アダム国は韓国、イブ国は日本である。そして日本人から何百億円という金が巻き上げられた。信者は「日本の経済を投入して南北を統一しなければ日本は滅びる」と教えられた▼そんな教団と結びついた政治家リストに名を連ねたのは「三権の長」の衆院議長、前参院議長。現職の防衛相に国家公安委員長、文科相まで。元大臣クラスは数知れず。首相経験者の名前も飛び出す。日本を奴隷扱いする教団と友誼を結んで、どこが「保守」なのか。君、国売りたもうことなかれ。(熊)
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