大分建設新聞

四方山

空を見上げよう

2022年07月15日
 暗いニュースが続く。何か明るい話題がないか探すと、スケールの大きい話を見つけた▼NASAが昨年打ち上げた最新宇宙望遠鏡の写真が公開された。同望遠鏡は、135億光年以上離れた宇宙を観測することができる。ご存じの通り、1光年は光が1年かかって進む距離のことで約9兆5000億㌔。では、135億光年先は何キロかと計算すると途方もない数字となる。ちなみに宇宙が誕生してから138億年経つと言われている▼公開された写真には、46億光年先の無数の銀河が写ったものがある。地球がある「天の川銀河」には、約1000億個の星があるとされる。無数の銀河一つ一つに約1000億個の星があると考えると、宇宙には地球人しかいないなんて考えられないと思いませんか。興味のある方は写真を見て、宇宙のスケールの大きさを感じよう▼大人になると、夜空ばかりか昼間の空も見上げる機会が少なくなる。むしろパソコン、スマホなど、上より正面、下を見ることが圧倒的に増えるのではないだろうか。「最近、UFOの目撃証言が減っているのは、空を見上げる人が減ったからだ」なんて、おもわず納得してしまう話もある。今の子どもたちは、実際の空よりゲームや動画内の空を見ている方が多いかもしれない▼夏はレジャー、お祭りなどで空を見上げる機会が増える。また、これからは雨雲を見るために空を見上げることもあるだろう。青い空、無数の星などがあるのは当たり前のことだが、その当たり前を楽しむことができる心の余裕を持とう▼安倍元総理の銃撃、コロナの感染拡大、ロシアのウクライナ侵攻など、日本、世界中に暗雲が立ち込めている。特に安倍元総理の銃撃は世界中に衝撃を与えた。安倍元総理が最期に見た空の色が青空だったと願いたい。(せい)
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